和製ファンタジーの巨匠!上橋菜穂子の作品を読む順番は?

和製ファンタジーの巨匠!上橋菜穂子の作品を読む順番は? 読む順番

上橋菜穂子は、日本を代表するファンタジー作家であり文化人類学者でもあります。

彼女の描く世界は、壮大なファンタジーでありながら、民族学者としての知見を活かした深みある設定で、多くの読者を魅了し続けています。

今回は、上橋菜穂子の代表作や読む順番を知りたい方に向け、各作品の特徴やおすすめの読む順番をご紹介します。

この記事を読むと分かる事
  • 上橋菜穂子の全体像と作品の魅力
  • 代表作「精霊の守り人」の概要
  • 代表シリーズや単行本の読む順番
  • 上橋菜穂子作品が好きな人におすすめの他作品

上橋菜穂子の作品の魅力

上橋菜穂子は、異世界の構築に優れ、民族学者の視点から文化や社会背景、宗教などを丹念に描写することで、リアルなファンタジーの世界を創り上げています。

彼女の作品には、人と自然の関係や、異なる文化・風習を超えて共に生きる重要性が描かれており、現代の世界に対する深い洞察も感じられます。

彼女の作品の多くは児童文学に分類されますが、大人が読んでもその複雑さやリアリティに感嘆することが多く、特に「精霊の守り人」シリーズなどは日本を代表するファンタジー文学として評価されています。

上橋菜穂子の作品一覧・読む順番

シリーズ作品

上橋菜穂子の作品の中でも人気が高いシリーズ作品には、「守り人シリーズ」「獣の奏者」「鹿の王」があります。

以下、それぞれのシリーズの概要とおすすめの読む順番をご紹介します。

1. 精霊の守り人シリーズ

守り人シリーズは、上橋菜穂子の代表作であり、異世界ファンタジーの金字塔とも言えるシリーズです。

主人公の女用心棒・バルサが、皇子チャグムを守りながら数々の冒険を繰り広げる物語で、壮大な世界観と深い人間関係が描かれています。

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おすすめの読む順番

  1. 精霊の守り人(1996年)
  2. 闇の守り人(1999年)
  3. 夢の守り人(2000年)
  4. 虚空の旅人(2001年)
  5. 神の守り人(上・下)来訪編・帰還編(2003年)
  6. 蒼路の旅人(2005年)
  7. 天と地の守り人(全3部)(2006年-2007年)
  8. 短編集:流れ行く者(2008年)
  9. 短編集:炎路を行く者(2012年)
  10. 外伝:風と行く者(2018年)

あらすじ
バルサは幼少期に出会った異国の養父から槍術を学び、用心棒として生計を立てていたが、ある日、新ヨゴ皇国の二ノ妃から皇子チャグムの護衛を依頼される。

チャグムは「精霊の卵」を宿しており、皇帝から命を狙われていた。

やがて二人は運命に導かれ、異界の存在と戦いながら数々の試練に立ち向かう。

2. 獣の奏者シリーズ

獣の奏者シリーズは、主人公エリンが特異な力を持つ獣と心を通わせ、運命に巻き込まれていく物語です。

政治的陰謀や戦争の背景が絡む重厚なストーリーが展開される一方で、人と自然の関わりについても深く掘り下げられています。

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おすすめの読む順番

  1. 獣の奏者 I 闘蛇編(2006年)
  2. 獣の奏者 II 王獣編(2006年)
  3. 獣の奏者 III 探求編(2009年)
  4. 獣の奏者 IV 完結編(2009年)
  5. 獣の奏者 外伝 刹那(2010年)

あらすじ
闘蛇(とうだ)と呼ばれる猛獣の村で育ったエリンは、母と同じ獣ノ医術師を目指していたが、ある事件をきっかけに異国の蜂飼いに助けられ、成長していく。

やがてエリンは、王獣(おうじゅう)という巨大な生物と心を通わせ、国の運命を左右する戦いに巻き込まれていく。

3. 鹿の王シリーズ

鹿の王シリーズは医療をテーマに描かれたファンタジー作品です。

主人公ヴァンは、謎の病「黒狼熱」をめぐる戦いに巻き込まれ、やがて医術師ホッサルとの出会いを通じて国を揺るがす陰謀と向き合っていきます。

医療の描写が非常にリアルで、上橋菜穂子作品の中でも大人に人気の作品です。

著:上橋 菜穂子
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おすすめの読む順番

  1. 鹿の王(全4巻・2014年)
  2. 鹿の王 水底の橋(2019年)

あらすじ
強大な帝国に支配された地で、闘士ヴァンは「黒狼熱」と呼ばれる不治の病に立ち向かうため孤軍奮闘する。

医術師ホッサルと協力し、過酷な運命に挑むヴァンの姿は、医療と生死の問題を深く問いかける内容となっています。

上橋菜穂子の単行本作品一覧と読む順番

上橋菜穂子の単行本は、単発で読める作品が多く、どれから手に取っても楽しむことができます。

中でもデビュー作「精霊の木」や「狐笛のかなた」はファンタジーの中にも日本の民話や神話の要素が織り交ぜられており、日本独特のファンタジーを味わえます。

著:上橋菜穂子, イラスト:二木真希子
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  1. 精霊の木(1989年)
  2. 月の森に、カミよ眠れ(1991年)
  3. 狐笛のかなた(2003年)
  4. 香君(2022年)

上橋菜穂子作品が好きな人におすすめの他作品

上橋菜穂子作品のファンにおすすめしたい日本のファンタジー作品を以下に紹介します。

彼女の作品と同じく異世界の構築が丁寧で、文化や宗教がしっかりと描かれている点で共通しています。

  • 小野不由美 「十二国記」シリーズ
  • 荻原規子 「勾玉」シリーズ
  • 宮部みゆき 「ブレイブ・ストーリー」
  • 米澤穂信 「折れた竜骨」

まとめ:上橋菜穂子作品の魅力を堪能しよう!

この記事で分かったことまとめ
  • 上橋菜穂子の作品は、文化人類学の知識を活かしたリアルな異世界ファンタジーが魅力
  • 読む順番は、まず「精霊の守り人」シリーズを刊行順に読むのがおすすめ
  • 大人向けには医療をテーマにした「鹿の王」シリーズも魅力
  • 単行本では、日本の神話や民話のエッセンスが楽しめる「狐笛のかなた」や「香君」もおすすめ

上橋菜穂子の作品は、深く入り組んだ世界観と複雑な人間関係が魅力です。

自分に合った作品を見つけて、ぜひその奥深いファンタジーの世界に浸ってみてください♪

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