小説を1000冊読んだ齋藤明里さんによる『おすすめの変な本3選』の紹介です。
今日はですね、ちょっと覚悟を持って読んでもらいたい本をご紹介したいと思います♪
『文字渦』円城塔 / 新潮社
「昔、文字は本当に生きていたのじゃないかと思わないかい」――。始皇帝の陵墓づくりに始まり、道教、仏教、分子生物学、情報科学を縦横に、変化を続ける「文字」を主役として繰り広げられる異色の連作集。文字を闘わせる遊戯に隠された謎、連続殺「字」事件の奇妙な結末、本文から脱出し短編間を渡り歩くルビの旅……。雑誌「新潮」連載中からあまりの常識破りにSNS騒然、「電子化は無理なやつ」の声多数(しかし電子書籍化に成功しました)、中国語版翻訳者の丁丁虫氏は「翻訳不能!」と困惑顔。小説の地平を拓く12編、川端康成文学賞・日本SF大賞W受賞の話題作。(解説・木原善彦)
言葉遊びの行きついた先みたいなお話ばっかり載ってます♪
『僕は美しいひとを食べた』チェンティグローリア公爵:著、大野露井:訳 / 彩流社
私たちは神への深き愛ゆえに、神との融合を求めて聖餐を催し、その血肉に見立てたパンと葡萄酒を体内に取り込んで恍惚とする。だとすれば、兄弟たる人間へのフィリアゆえにその肉体を貪る行為も、貴き愛と呼べるだろう……なぜ男は「美しいひと」を食べたのか。全篇にちりばめられた、古今東西の食人にまつわる膨大な逸話の引用から浮かび上がる、「真実の愛の行為」としての食人の姿とは。この、妖しい輝きを発する告白体の小説こそ、カニバリズム文学のイデアへの最接近を果たした奇書と呼んでも過言ではない。
自分の倫理観がちょっとよくわかんなくなってきちゃう…
『ゴーレム100』アルフレッド・ベスター:著、渡辺佐智江:訳 / 国書刊行会
22世紀のある巨大都市で、突如理解不能で残虐な連続殺人事件が発生した。犯人は、8人の上品な蜜蜂レディたちが退屈まぎれに執り行った儀式で召喚した謎の悪魔ゴーレム100。事件の鍵を握るのは才気溢れる有能な科学者ブレイズ・シマ、事件を追うのは美貌の黒人で精神工学者グレッチェン・ナン、そして敏腕警察官インドゥニ。ゴーレム100をめぐり、3人は集合的無意識の核とそのまた向こうを抜け、めくるめく激越なる現実世界とサブリミナルな世界に突入、自分の魂と人類の生存をかけて闘いを挑む。
直接脳にお話しを注ぎ込まれてる感じ…狂っちゃいそう♪