読書オタクの齋藤明里さんによる『おすすめの純文学入門3選』の紹介です。
純文学とは、娯楽性よりも芸術性の高い純粋文学のこと。あかりん個人としては、『純文学とは「私」の物語である』と定義をします♪
なるほど~!
今回は、とりあえずこれ読んでみ?っていう作品を3つ紹介したいと思います!
『銃』中村文則 / 河出書房新社
「次は…人間を撃ちたいと思っているんでしょ?」雨が降りしきる河原で大学生の西川が<出会った>動かなくなっていた男、その傍らに落ちていた黒い物体。圧倒的な美しさと存在感を持つ「銃」に魅せられた彼はやがて、「私はいつか拳銃を撃つ」という確信を持つようになるのだが……。TVで流れる事件のニュース、突然の刑事の訪問――次第に追いつめられて行く中、西川が下した決断とは?
中村さんの書く文章はリズムも美しい♪これぞ純文学!
『コンビニ人間』村田沙耶香 / 文藝春秋
36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる――。「いらっしゃいませー!!」お客様がたてる音に負けじと、今日も声を張り上げる。ある日、婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は恥ずかしい、と突きつけられるが……。
ちょっと笑えるようなライトさがあって読みやすい♪
『コンビニ人間』はAudible(Amazonの聞く読書)の聞き放題の対象になっています。
『乳と卵』川上未映子 / 文藝春秋
娘の緑子を連れて大阪から上京してきた姉でホステスの巻子。巻子は豊胸手術を受けることに取りつかれている。緑子は言葉を発することを拒否し、ノートに言葉を書き連ねる。夏の三日間に展開される哀切なドラマは、身体と言葉の狂おしい交錯としての表現を極める。日本文学の風景を一夜にして変えてしまった傑作。
女性という性をガッツリ描いてる。でも、軽やかな関西弁の文体で読みやすい♪
『乳と卵』はAudible(Amazonの聞く読書)の聞き放題の対象になっています。