伊坂幸太郎の『殺し屋シリーズ』は、独特な世界観とユーモア溢れるストーリー展開が魅力のシリーズです。
殺し屋を主人公に据えつつも、単なるハードボイルド作品ではなく、伊坂作品らしい伏線回収や軽妙な会話が楽しめます。
この記事では、
について詳しく解説していきます。
伊坂幸太郎『殺し屋シリーズ』の読む順番
殺し屋シリーズは刊行順に読むのがベストです。
- 『グラスホッパー』(2004年)
- 『マリアビートル』(2010年)
- 『AX(アックス)』(2017年)
- 『777(トリプルセブン)』(2023年)
シリーズの各作品は独立した物語になっていますが、登場人物や小ネタが繋がっているため、順番に読むことでより楽しめます。
各作品のつながり
『グラスホッパー』の登場人物が『マリアビートル』や『AX』に登場するなど、各作品は緩やかに繋がっています。
特に、『マリアビートル』に登場する“七尾”が『777(トリプルセブン)』の主人公となっているため、時系列で読むことで理解が深まります。
『殺し屋シリーズ』各作品のあらすじ
1. グラスホッパー
復讐に燃える元教師・鈴木が、押し屋やナイフ使いの殺し屋と交錯しながら事件に巻き込まれていく。
ハードボイルドな雰囲気と伊坂幸太郎らしいユーモアが光る作品。
映画化
2015年に生田斗真主演で映画化されました。
2. マリアビートル
新幹線の中で偶然乗り合わせた殺し屋たちが、それぞれの目的を果たすために行動を開始。
スピーディーな展開と個性的なキャラクターが魅力。
映画化(ハリウッド)
2022年に『ブレット・トレイン』(主演:ブラッド・ピット)としてハリウッド映画化。
3. AX(アックス)
超一流の殺し屋“兜”が、家庭では恐妻家の夫として生きる姿を描く。
ユーモアとシリアスが交錯する異色の作品。
4. 777(トリプルセブン)
『マリアビートル』に登場した“不運な殺し屋・七尾”が主人公。
ホテルという密室空間で繰り広げられる緊迫のサバイバルストーリー。
伊坂幸太郎『殺し屋シリーズ』おすすめランキング
1位:マリアビートル
新幹線という閉鎖空間で起こるノンストップアクション。
ユーモアとスピード感が際立つ作品。
2位:777(トリプルセブン)
シリーズ最多の殺し屋が登場し、息もつかせぬ展開。七尾のキャラも魅力的。
3位:グラスホッパー
シリーズの原点となる作品。殺し屋たちの駆け引きが秀逸。
4位:AX(アックス)
異色のホームドラマ×殺し屋小説。家族愛がテーマとなっている点が新鮮。
伊坂幸太郎の作品の繋がり
伊坂幸太郎の小説は、シリーズものだけでなく、他作品ともゆるやかに繋がっています。
例えば、『ラッシュライフ』『ゴールデンスランバー』などの作品にも、殺し屋シリーズのキャラや設定が登場することがあります。
伊坂幸太郎『殺し屋シリーズ』の映画化作品
作品 | 映画化 | 主演 |
---|---|---|
グラスホッパー | 2015年 | 生田斗真 |
マリアビートル(ブレット・トレイン) | 2022年 | ブラッド・ピット |
『殺し屋シリーズ』を読むべき人
まとめ
伊坂幸太郎の『殺し屋シリーズ』は、どの作品から読んでも楽しめる魅力があります。
ぜひ、あなたもこの世界観に浸ってみてください!